ネットでの買い物が簡単にできて、普段の買い物でもポイントが貯まる便利でお得なクレジットカード。「なんとなく怖い」という理由でクレジットカードを持っていない人もいるのではないでしょうか?
クレジットカードを使えば、使った分だけポイントがもらえてお得だし、ネットでのお買い物で代引き手数料が取られたり、コンビニまで支払いに行く手間がかかったりもしないです。
ポイントをもらえてお得と言いましたが、クレジットカードを使わないことでどれだけ損をしているのかを説明します。
年間60万円(月5万円)の現金を使っている場合、ポイント還元率1%のクレジットカードで支払っていれば本来もらえた6,000円(60万円×1%)分の損をしています。6,000円あれば、おいしいものを食べに行ったり、服やカバンを買うこともできますよね。
お得そうなことはわかってもらえたと思いますが、それでも「学生でクレジットカードって持てるの?」「お金を使いすぎてしまいそうで怖い」など疑問や不安がありますよね。
この記事では学生のクレジットカードの選び方や、学生におすすめのクレジットカードを紹介し、クレジットカードの不安をなくすためにクレジットカードの注意点や審査についても解説していきます。
この記事の目次
クレジットカードの選び方
クレジットカードを作ろうと思っても、「どんなクレジットカードが自分に合っているの?」「どのクレジットカードがお得なの?」と選び方がわからないですよね。
学生がクレジットカードを作る時に注目したいポイントは3つです。
- 年会費が無料
- ポイント還元率が高い
- よく使うお店やサービスの特典がある
それぞれについて簡単に解説していきます。
年会費が無料
初めてクレジットカードを作る人は特に、気軽に作れる年会費無料のカードを選ぶことをおすすめします。
学生限定のクレジットカードや、若者向けのクレジットカードでは、期間限定で「学生の間」や「○歳まで」年会費が無料のクレジットカードもありますよ。
初年度だけが年会費無料で、2年目以降は「年間○万円以上の利用で翌年度無料」など条件を満たさないと年会費がかかるクレジットカードもあるので注意が必要です。もちろん、条件に合った利用をする場合は、条件付き無料のカードを選んでも問題ないですよ。
ポイント還元率が高い
クレジットカードを使う金額に合わせてポイントが貯まるので、ポイント還元率が高ければ高いほどお得にポイントが貯まります。
ポイント還元率の考え方は以下のようになっています。
- 200円で1円相当のポイントが貯まる=ポイント還元率0.5%
- 100円で1円相当のポイントが貯まる=ポイント還元率1.0%
還元率はいくつならいいの?と疑問があると思いますが、還元率の高さの基準としては以下です。
- 0.5%は標準(合格点)
- 1.0%以上は優秀
平均的なポイント還元率は0.5%で、1.0%を超えると還元率が高いと言えます。
よく使うお店やサービスの特典がある
よく使うお店やサービスで特典があるかも見ると良いです。ポイントの還元率が高くなったり、サービスの割引や無料の海外旅行保険がつくこともあります。
例えば、以下のような特典があります。
- 楽天市場は楽天カードでの支払いをするとポイントが3倍(3%)
-
エポスカードはカラオケのシダックスやビッグエコーで提示すれば室料が30%オフ
海外旅行保険が無料でついている
これだけ見てもとてもお得ですよね。
学生におすすめのクレジットカード
ここでは学生のおすすめのクレジットカードを様々な視点から紹介していきます。
- 学生しか持つことができないクレジットカード
- 20代限定のクレッジットカード
- お得なクレジットカード
学生限定のクレジットカードや、ずっと使えるお得なクレッジットカードがありますので、自分にあったクレジットカードを見つけてください。
学生ならではの特権がたくさん!学生限定クレジットカード
クレジットカード中には、学生にしか持つことのできない学生限定のカードがいくつか存在します。
ここでは、そんな学生限定カードの中でも代表的な、
- JALカードnavi
- ANAカード(学生用)
の2枚についてご紹介していきます。
JALカードnavi
大手航空会社のJALが発行しているクレジットカードです。
航空会社ならではのマイルサービスがあるのはもちろん、機内販売や空港店鋪の商品が割引になるため、よくJALを利用する人におすすめです。
ANAカード(学生用)
JALと同じく日本の大手航空会社ANAが発行しているクレジットカードです。JALとANA、どちらを利用する機会が多いのかで判断してみるとよいでしょう。
このようにクレジットカードの中には、学生ならではの特典が付帯しているものがいくつかあります。また学生のときだけしか利用できないサービスもあるのです。
次の項からは、学生はもちろん20代までであれば利用できるカードを紹介していきます。
20代までの特権!学生におすすめのクレジットカード
先ほどは学生限定のカードを紹介しましたが、ここからは「学生〜20代限定」のカードである、
- JCB EXTAGE
- セゾンブルー・アメリカン・エキスプレス・カード
これらの2枚について解説していきます。
学生はもちろん、社会人の若年層をターゲットにしているので、「もうすぐ学生期間が終了する」という人もぜひ参考にしてみてください。
JCB EXTAGE
JCB EXTAGEは、JCBが29歳以下限定で発行しているカードです。
専用モールを経由するとポイントが貯まりやすくなっているので、ショッピング好きな人はぜひ検討してみてはいかがでしょうか。
なお29歳で申し込んだ場合は、初回更新までの5年間は利用できます。 年会費無料にもかかわらず旅行保険が利用付帯しているため、旅行によく行く人におすすめです。
セゾンブルー・アメリカン・エキスプレス・カード
セゾンブルー・アメリカン・エキスプレス・カード(以下「セゾンブルーアメックスカード」)は、クレジットカードのランクとしては、普通カードとゴールドカードの中間に位置する、いわゆる「ミドルクラス」カードです。
このミドルクラスのカードが、26歳までは年会費無料で持ち続けることができます。
概要
- 年会費:26歳まで年会費無料(26歳を超えると年会費3,000円)
- ポイント還元率:0.5~1%
- 申込資格:18歳以上で電話連絡できる方
セゾンブルーアメックスカードは、ゴールドカード並みの各種特典が受けられますが、年会費は26歳まで無料です。また、審査のハードルもそれほど高くありません。
メリット
セゾンブルーアメックスカードは、アメックスブランドならではの下記の特典があります。
〇主な特典とサービス
- 国内、海外旅行保険最高3,000万円
- 空港から自宅まで手荷物無料配送(年間何度でも)
- 海外アシスタンスデスク
- ショッピング補償年間最高100万円
- ロフト優待(毎月末の金土日で5%オフ)
- スタジオヨギー優待
- ハーツレンタカーの料金優待
中でも国内、海外旅行保険の補償額3,000万円は、このランクのカードではあまり見当たらない充実度です。また空港から自宅までのスーツケースを1つ、年間何度でも宅配送料が無料なのはとてもラクです。
筆者もこのセゾンブルーを年会費を払って所有しているのですが、年間2~3回海外に行くことを考えれば手荷物無料配送で十分に元がとれるので、そのためにカードを作成したくらいです。
それが26歳まで年会費がかからないというのは、大きなメリットですよね。
海外旅行や留学に行く予定のある人には、とてもおすすめのクレジットカードです。
学生〜20代限定のカードは、年会費が無料もしくは無料になる条件が低いため、学生時代に作っておき、そのまま社会人になっても使い続けるというのもよいでしょう。
次の項からは学生はもちろん、社会人になってからも年齢制限なくずっと使い続けられるカードを紹介していきます。
卒業しても使える!お得なクレジットカード
学生限定や20代まで限定のカードもいいですが、こうしたカードは卒業したり年齢制限を超えたりすると使えなくなってしまいます。
ここからは、卒業後も年齢制限なく使い続けられることはもちろん、還元率や年会費などの面からみてもコスパ抜群な、以下3つのカードについて紹介します。
- JCB CARD W
- オリコカード・ザ・ポイント
- 楽天カード
JCB CARD W
国際ブランドのひとつ、JCBが発行するオリジナルのプロパーカードから2017年10月に新しく登場した「お得すぎるカード」といえるのが、JCB CARD Wです。
JCB CARD W
国際ブランド
対応電子マネー
- 国内旅行保険
- 海外旅行保険
- 家族カード
- 分割払い
- ETC
年会費 | ポイント還元率 | ポイント名 | |
---|---|---|---|
初年度 | 2年目~ | ||
永年無料 | 永年無料 | 1.0%~10.5%(※1) | OkiDokiポイント |
発行スピード | 限度額 | マイレージ 還元率(最大) |
ETC年会費 |
最短5分程度(※2) | 公式サイト参照 | 0.3%~0.78% | 無料 |
1 最大還元率はJCB PREMOに交換した場合
※2 モバ即の入会条件
①9:00AM~8:00PMでお申し込み
②カード申し込み時に、WEBにて支払い口座を設定
③顔写真付き本人確認書類による本人確認(運転免許証/マイナンバーカード/在留カード)
受付時間を過ぎた場合は、翌日受付扱いとなります。
モバ即での入会後、カード到着前の利用方法について、詳しくはHPを確認ください。
- 【年会費永年無料】
ポイントいつでも2倍以上! - 【新規入会限定】
新規入会&カード利用&Amazon.co.jp利用で最大13,000円キャッシュバック! - 【期間限定】
お友達紹介で1,500円キャッシュバック! - 家族カード・ETCカードが年会費永年無料!
- 39歳以下限定のJCBオリジナルシリーズ!
- お得な入会特典
- \新規入会限定/2024年3月31日(日)までに新規入会&カード利用&Amazon.co.jp利用で最大13,000円キャッシュバック!
39歳以下限定のクレジットカードで、年会費無料&ポイント高還元を実現しています。
OkiDokiポイントという独自のポイントが貯まり、基本のポイント還元率はいつでも1.0%です。
オリコカード・ザ・ポイント
このカードの魅力は、年会費が永年無料かつ還元率が常に1%以上というコスパの良さです。
学生はもちろん、一般の社会人の方もメインのカードとして十分に使えるでしょう。 「とにかく還元率を重視」という人におすすめです。
また、amazon(アマゾン)の買い物時に利用するとポイント還元率を常時2.0%にアップさせることができ、amazonのヘビーユーザーにはとてもおすすめの一枚となっています。
楽天カード
楽天グループで利用すると、通常の買い物でも還元率1%、楽天グループでの利用でポイント+0.5~4倍とかなり高還元です。
さらに、アプリなども充実しているため管理も簡単におこなえます。 楽天系のサービスをよく使っている人、海外旅行によく行く人におすすめのカードです。
エポスカード
優待特典や割引が豊富なエポスカードもおすすめです。
持っているだけで海外旅行保険がついていたり、カラオケのシダックスやビッグエコー、ファミリーレストランのロイヤルホストなど提携している店舗で割引を受けることができます。
ライフカード
在学中も卒業後も年会費無料で持てるライフカードもおすすめです。
ライフカードは在学中のみではありますが、海外ショッピング利用キャッシュバック、最高2000万円までの海外旅行傷害保険が自動付帯と非常にお得になっています。
さらに学生専用の問い合わせ窓口があるので、初めてカードを使用する方でも安心です。
通常利用での還元率は0.5%と低めですが、ポイントの有効期限は5年と長いので、年間の利用額が少なめでも継続してポイントを貯めていきたいと考えている人におすすめです。
ライフカード「年会費無料」
国際ブランド
対応電子マネー
- 国内旅行保険
- 海外旅行保険
- 家族カード
- 分割払い
- ETC
年会費 | ポイント還元率 | ポイント名 | |
---|---|---|---|
初年度 | 2年目~ | ||
無料 | 無料 | 0.5%〜1.5% | LIFEサンクスポイント |
発行スピード | 限度額 | マイレージ 還元率(最大) |
ETC年会費 |
最短2営業日 | 200万円 | 0.60% | 初年度無料 |
- 新規入会&条件達成で最大15,000円キャッシュバック
- 年会費は永年無料!
- ポイントUPモール経由で、最大25倍!
- ポイントは利用金額に応じて最大2倍、誕生月は3倍!
- カードデザイン、国際ブランドが選べる
- お得な入会特典
- 新規入会&条件の達成で最大15,000円のキャッシュバック!
メインバンクで決めたい人は銀行系クレジットカードも!
「自分がメインバンクとして使っている銀行のクレジットカードが欲しい」という学生も多いと思いますが、メガバンクであればほとんどの銀行がクレジットカードを発行しています。
銀行系のクレジットカードにはATM手数料が無料になったり、キャッシュカード一体型のクレジットカードを作れたり、銀行の窓口サポートを受けられたりとのメリットが存在します。
- ゆうちょ銀行
- みずほ銀行
- 三菱UFJ銀行
- 三井住友銀行
三菱UFJカード
三菱UFJカードは三菱東京UFJ銀行が発行しているクレジットカードです。持っていることで、下記のような特典があります。
- スーパー普通預金の利用など一定の条件でATM利用手数料無料、提携先コンビニATM利用手数料も2回まで無料
- 普通カードは年会費無料
- キャッシュカード機能付き
- PASMOまたはSuicaを搭載しているタイプもある
ゴールドカードは学生だと申し込みできませんが、普通カードであれば申し込み可能です。仕送りやアルバイト代の振り込みなど、メインバンクとして三菱東京UFJ銀行を利用している人におすすめです。
メインバンクとして利用している銀行のクレジットカードを作ることでさまざまな特典を受けられます。学生でも申し込みできる場合も多く、おすすめです。
次の章では、学生がクレジットカードの審査に通るための条件についてご紹介していきます。
学生でもクレジットカードは作れる!審査に通る3つの条件
学生はクレジットカードの審査に通らないのでは?と不安に思うかもしれませんが、決してそんなことはありません。
大前提として学生でもクレジットカードは作れます。ただし、学生といっても中学生や高校生は作ることができません。ではどのような条件に当てはまればクレジットカードを作ることができるのでしょうか。
クレジットカードを持てる条件はカードによって異なりますが、以下の3つの条件が一般的です。
- 年齢が18歳以上(高校生を除く)であること
- 本人もしくは親権者に安定した収入があること
- 未成年の場合、申込時の親の同意書があること
「奨学金の有無が審査に影響するのでは?」と心配の方もいるかも知れませんが、返済の延滞をしなければ審査に影響はしないので安心してください。
クレジットカードを持てる条件について詳しく解説していきます。
年齢が18歳以上(高校生を除く)であること
まず、年齢はほとんどのカードが18歳以上をひとつの目安としています。なお、高校生以下はクレジットカードを持つことはできません。
年齢の基準は20歳の場合もありますし、ゴールドカードなどのステータス性の高いカードであれば25歳以上、30歳以上と年齢が制限されている場合もあるのでカード選びの際に確認しましょう。
本人もしくは親権者に安定した収入があること
学生の場合、本人については「そもそも収入がないのが当たり前」のため、そこまで気にする必要はありません。申し込み時に記載する年収も、0円であれば0円と正直に記載しましょう。
また、親に何千万もの莫大な収入を求めることはなく、本人が大学や専門学校に通えているということが親権者も一定以上の収入があるということの裏付けとなるので、特に親権者の収入状況に大きな問題がなければ、本人が学生である以上大方審査は通るといえるでしょう。
未成年の場合、申込時の親の同意書があること
大学生・専門学生でもカードは作れますが、未成年の場合は親の同意書が必須です。
ただ、20歳以上であっても同意書がない場合は、利用限度額が10万円(同意書があれば30万円)などかなり低めに設定されてしまいます。
同意書なしで作ろうとした場合は、クレジットカード会社から親へ連絡がいく
仮に20歳以上で親の同意書なしでクレジットカードを作ろうとした場合は、クレジットカード会社から親へ連絡がいきます。
しかしそれほど細かい点については聞かれることはなく、確認されるのは親が子供に対してクレジットカードを作ることを承諾しているかどうか、という点です。
承諾している場合はそれ以上の確認はなく、後は本人との申込書の記載内容の確認だけて終わることが多いです。
奨学金の有無は審査に影響しない
奨学金を借りている学生はたくさんいるとは思いますが、奨学金の有無はクレジットカードの審査に影響することはありません。
申込み時の申込み欄にも奨学金で借りているお金を記載する必要はありません。
しかし、卒業してから3ヶ月以上奨学金の返済は滞らせてしまうと個人の信用情報に悪影響を及ぼしてしまうので注意しましょう。
ここまで学生がクレジットカードの審査に通る条件を説明してきましたが、反対に審査が通らないのはどのような時かを次の章で解説していきます。
学生がクレジットカードの審査に通らない理由
その中で学生が審査に通らないのは、学生本人に何らかの料金の滞納履歴がある場合です。
学生の滞納で特に多いのが携帯電話料金の滞納です。たかが携帯電話の支払いと安易に考えてしまうかもしれないですが、しっかり期限通りに支払わないと、クレジットカードが作れないだけではなく、後に住宅ローンや自動車ローンが組めないという事態を引き起こしてしまいます。
支払いの滞納は絶対に起こさないようにしましょう。
限度額は10万円~30万円と少なく設定されている
クレジットカードの利用限度額は一般カードの場合50万〜100万円ほどですが、学生に発行されるクレジットカードは利用限度額が10万〜30万円とかなり少額に設定されています。
これはいくら親の同意書があったとしても、本人自体にしっかりとした収入がないため、社会人に比べると返済能力がないと見なされるからです。
社会人と同じように大きな金額を使えるわけでない、ということは頭に入れておきましょう。
学生が限度額の上限を上げる方法
結論から言うと、学生が利用限度額の上限を引き上げることは社会人と違いかなり難しいです。
海外旅行などで一時的に上限の引き上げに対応してくれるケースもありますが、金額としては10万円程度の上限アップが一般的なようです。
上限の引き上げが必要な場合はまずクレジットカード会社へ連絡してみましょう。
審査にかかる期間は即日~3週間
クレジットカードの審査にかかる期間は学生でも社会人でも差はなく、即日から3週間とクレジットカードによって様々です。
エポスカードやセゾンカードは最短で即日に手に入れられますが、三井住友カードは到着まで1週間ほどかかります。
クレジットカードを使うメリット
学生向けのクレジットカードについて紹介してきましたが、そもそもクレジットカードを使うことによってどんなメリットがあるのでしょうか?
ここからは、クレジットカードの主なメリットである、
- キャッシュレス決済
- ポイントや割引などの優待
- 保険機能
の3つについて、それぞれ解説していきます。
キャッシュレスで決済できる
もちろん、まだカード未対応の店鋪はあるものの、近年はクレジットカード対応のお店が増えてきており、カードさえ持っていれば現金を持つ必要がほぼなくなります。
現金だと銀行やATMでお金をおろし、手持ちがなくなったらまたお金をおろしにいかなくてはいけないため、カードでのキャッシュレス決済に比べると手間が増えてしまいます。
このように「カード一枚で身軽に行動できる」のはクレジットカードの大きなメリットのひとつです。
ポイントや割引の優待がある
クレジットカード払いには、現金払いにはないポイントの還元サービスがあります。
まったく同じ金額の商品・サービスを購入した場合でも、クレジットカードにだけポイントがつくのは大きなメリットです。
またクレジットカードは持っているだけで提携施設やサービスが割引になるなど、現金にはない優待サービスも魅力のひとつと言えるでしょう。
海外旅行などで役立つ付帯保険がついている
海外で怪我や病気をした場合、保険に加入していなければすべて自己負担になります。
国によってはちょっとした怪我で数百万円単位の請求をされることがあるため、海外旅行に行く際は保険加入が必須です。
クレジットカードでは、カードによってこうした旅行による怪我や病気に対する保険が自動付帯しているものがあり、万が一のときも安心です。
学生のうちからクレジットカードに慣れておくことができる
大学生のうちにクレジットカードに使い慣れておくと、社会人になってからもカードを上手に使うことができるでしょう。
カードの利用経験は「クレジットヒストリー」として記録されていくので、社会人になってからステータスの高いカードを作りやすくなります。
そのためにも、クレジットカードは計画的に利用することが大切です。学生時代から滞納をしないで、確実に支払いしていきましょう。
このようにさまざまなメリットのあるクレジットカードですが、利用に当たって注意すべき点もあります。
次の項からはクレジットカードを利用するうえでの注意点についてみていきましょう。
クレジットカードの注意点
クレジットカードにはメリットだけでなく、
- 支払いを計画的に行わないといけない
- 分割払いやリボ払いはなるべく避ける
といった注意点もあります。
ここからはそれらの注意点について、それぞれ解説していきます。
支払いは計画的に
クレジットカードは支払いの際に目に見えてお金がなくならないため、頭では理解しているつもりでも、どこか「お金を使わずに商品・サービスが購入できた」と錯覚してしまいがちです。
そのため手元にある分しか使えない現金払いと違い、自分が返済できる以上の額を利用してしまい遅延や延滞といった事故を起こしてしまうリスクがあります。
こうしたリスクは現金払いにはないので、クレジットカードを利用する際は必ず計画的に利用するようにしてください。
3回以上の分割払いやリボ払いは避ける
もうひとつの注意点が、支払いにかかる手数料です。
一括払いであれば手数料はかからず、クレジットカードのポイントや優待といったメリットだけを受けることができます。
しかし、3回以上の分割払いやリボ払いでは1回あたりの支払い負担は減るものの、実際は「手数料がプラスされ、気づかない間に借金がどんどん膨れ上がっている状態」です。
クレジットカードを利用するときは一括払いが原則、ということは必ず覚えておきましょう。
学生でもクレジットカードのキャッシングは利用できる?
クレジットカードには買い物に使うショッピング機能とは別に、お金を借りることができるキャッシング機能を付帯させることができます。
キャッシング=借金となる中で、返済能力が高いとは言えない学生にキャッシング枠を付帯させることができるのでしょうか?
結論から言うと、学生でもクレジットカードにキャッシング枠を付帯させることは可能です。
ただし、学生本人にアルバイト等での収入があることが前提となり、親の仕送りだけで生活している学生はこれに該当しません。
また、キャッシング枠の上限も学生であれば5万円までと少額であることがケースが多いです。
就職して社会人になったらカードの登録情報を変更しよう!
学校を卒業して社会人になると、職業などの登録情報は変更しなければならないのか?
結論からいうと、別に変更しなくてもそのまま使い続けることができるし、カードの利用に不都合が起きることはありません。
ただ、社会人になった以上、マナーとして登録情報は変更すべきだと筆者は思います。
また、利用限度額が上がったり、振込先を給与口座にしておくことで支払いの延滞を防ぐというメリットもありますので、積極的に登録情報を変更するようにしてください。
カード会社に連絡して変更するべき登録情報は「職業」と「引き落とし口座」、また就職して一人暮らしなど住所が変更される場合は「住所」を変更しましょう。
住所を変更しないとカード会社からの郵便物を受け取れなくなります。
将来カードをランクアップさせる場合におすすめのクレジットカード
この章では、将来的にゴールドカードなど高いランクのクレジットカードが欲しいと考えている学生におすすめのクレジットカードとして、下記のカードをご紹介していきます。
- JCB CARD EXTAGE
- 三菱UFJカード・アメリカン・エキスプレス・カード
JCB CARD EXTAGE
29歳以下限定のJCBカードであるJCB CARD EXTAGE。学生でも申し込み可能(※)で、5年後に訪れる初回の更新までは年会費無料で持てます。初回更新時には審査のうえ自動的にJCB一般カード(ORIGINAL SERIES)へ切り替えられます。
遅延や延滞なく利用し、学生の頃からJCBのクレヒスを重ねることで、社会人になった後JCB GOLD EXTAGEへのアップグレードやJCBゴールドへの切り替えの際有利になります。
さらにワンランク上のJCBゴールド ザ・プレミアやJCBザ・クラスへの招待をもらうのにも有利に。将来的にJCBゴールド ザ・プレミアやJCBザ・クラスを手に入れたいと考えている人にもおすすめです。
※一部申し込みできない学校あり
三菱UFJカード・アメリカン・エキスプレス・カード
三菱UFJニコスが発行する三菱UFJカード・アメリカン・エキスプレス・カードは18歳以上から申し込み可能で、在学中年会費無料で持てるカードです。国際ブランドがAMEXの学生が持てるカードはほとんどないので、AMEXブランドのカードが欲しい学生にはおすすめです。
将来的にさらにランクが上の三菱UFJカード・ゴールド・アメリカン・エキスプレス・カードや三菱UFJカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス・カードが欲しいと考えている人にもピッタリです。
複数のクレジットカードを持つ場合におすすめのカード
この章では、学生が複数のクレジットカードを持つ場合のメリットやデメリット、おすすめのカードについて解説していきます。
学生でも複数のクレジットカードを持てる?
学生でも高校生以外の18歳以上であれば複数枚のクレジットカードを持つことは可能です。ただし2枚目以降のカードを作るときには前のカードを作ってから半年以上経過、かつある程度のクレヒスができてから申し込みするのがいいでしょう。
学生は対象外になっているカードも多いため、学生でも申し込めるか事前に確認のうえ、申し込むと良いでしょう。
複数のクレジットカードを持つメリット
学生が複数のクレジットカードを持つメリットには下記のような点があります。
- クレジットカードで利用できる総額が大きくなる
- 複数のクレジットカードでクレヒスを作れる
- 複数の国際ブランドを持つことで欠点を補いながら使える
- 複数のクレジットカードの特典を受けられる
複数のクレジットカードを持つデメリット
一方、デメリットには以下のポイントがあげられます。
- 使いすぎてしまう恐れがある
- ポイントが分散してしまう
- 他のカードの審査が厳しくなる
複数もつ場合におすすめのカード
学生が複数のクレジットカードを持つ場合、限度額が抑えられている学生用のカードにすると審査に通過しやすいでしょう。下記のようなカードを異なる国際ブランドで組み合わせて持つのがおすすめです。
- 楽天カードアカデミー
- JCB CARD EXTAGE
- JALカードnavi
- ANAカード(学生用)
学生でも複数のクレジットカードを持つことが可能ですが、複数持つ場合は審査も厳しい傾向にあります。複数枚持つ場合は申し込みを半年以上空けるなど、できるだけ審査にパスしやすくする努力をしたうえで申し込むようにしましょう。
次の章では、クレジットカードの申し込みでキャンペーン・キャッシュバック等を利用して得をする方法をご紹介します。
キャンペーン・キャッシュバック等を利用して得をする方法
学生はクレジットカードの年会費が無料など優遇されていることが多いですが、申し込むときにキャンペーンやキャッシュバック等を利用するとさらにお得となります。
キャンペーンの内容はカード会社によって異なります。また、期間が設定されているキャンペーンやエントリーが必要なキャンペーンもあるので、公式ホームページなどをくまなくチェックして、お得な情報を見逃さないようにしましょう。
クレジットカードは入会時のキャンペーンでポイントやマイルの付与・キャッシュバックなどが受けられる場合があります。公表されていない場合も含めてそれぞれ対象期間があることが多いので、入会を考えている人はキャンペーン情報をチェックし、お得な時期に入会するようしましょう。
まとめ
それではここまでの内容を振り返ってみましょう。
クレジットカードは学生でも作れる
- 18歳以上(高校生を除く)であれば、クレジットカードは作れる
- 実際に約4割の学生がクレジットカードを所持している
- ただし、利用枠は少額に設定される
- 未成年の場合は親の同意書が必要
学生限定、20代限定のカードがある
- 学生ならでは特典が付帯されたクレジットカードがある
- 卒業後を見すえて、楽天カードなど、年齢制限がないカードに入会しておくのもひとつの手
クレジットカードのメリットと注意点
- メリットは、キャッシュレス決済、ポイントなどの優待、保険機能などの付帯サービス
- 注意点は、支払いを計画的に行うこと、支払いは一括にしないと手数料がかかる
学生のうちからクレジットカードを作っておくと、お金に対する知識を身につけられるだけでなく、自分の信用情報の履歴をつくることができます。
ここで紹介したカードなどを参考にして、自分に合ったカードを申し込んでみてはいかがでしょうか?